伏見人
きめ細やかな目線を活かした建設マネジメントを行う、吉田佐希子さん☆
本日の伏見人は、『芽生コンストラクション株式会社』の代表を務める吉田佐希子さんにお話を伺いました。
あまり知られていない解体の現場で働く人たちにスポットを当て、建設業界のイメージを変えたいと願う吉田さん。
女性経営者ならではの目線を大切にした、コンストラクションマネジメントとは。
熱い思いを聞かせていただきました!
京都中小企業家同友会
京都経営研究集会での活動より
私は当時内勤者として経理・総務を担当し解体現場の事は全くわからず、イメージがわきませんでした。実際工事がどのように進んでいくのか、現場で働く人たちの気持ちが知りたく現場に常駐させてもらいました。身近で見ると働いている方の凄さがわかる。
養成シートの向こう側で行われていたのは、建物を形作っていたピースを1つずつ外していくような、繊細で美しい作業でした。そうした作業に誇りを持って臨み、時に危険をともなう内容でも安全に遂行できる技と心を持つ現場の人たちに、感動と敬意と尊敬の気持ちが込み上げたのです。
近年ではTV番組等で解体という職業が取り上げられ、その専門的な技術等に光が当たり始めました。しかし当時の現場環境は、まだまだあまり良いものではありませんでした。そんな現場の人たちを大切にしてあげたい。
そして同時に、日本のインフラを支える誇らしい仕事を担う、実際に現場の第一線で任務を遂行している人たちが正当な報酬を得てほしい。
待遇を改善できるよう企業化し、未来の子どもたちがやりたい思えるような業界にしたいと思ったのです。それが、芽生でのコンストラクションマネジメントに繋がったのです。
企業として伏見の地域を活性化したい。そのためにまずは利益を出して納税に貢献することが基本だと考えています。
母としての本能は子育ての脳になっているので生活の基盤があってこそ、足ることを知るの考えを常に忘れないよう大切にしています。だからこそまずは企業として持続可能であるために、黒字をだして社員と家族を幸せにする。それがあってからの地域貢献だと思っています。
kyoto-36 sablo サブロにて
小さい頃から慣れ親しんだ大手筋商店街。今も子どもと一緒に買いものがてらブラブラしています。文房具や日用品といった品物は全て揃います。
地域でお金を落とすという意識が地域活性に必要だと思っているので、子どもと一緒に地元で買いものする楽しみを味わっています。
また、御香宮神社からの稲荷神社への月に一度のお詣りはこの業界に入った時から安全祈願として15年続けています。伏見という地への思いはとても強いし、目に見えないことも特に大切にしています。なので、解体前に仕事がら大きな樹木などがある場合の自然霊への祈祷は、社員や工事に関わる全ての方々、近隣地域の方々の安全を守るために大切なプロセスだと思っています。
駿河屋さんのプリン
駿河屋さんのプリン
和三盆で作られている甘さが本当に上品で自然。カラメルクラッシュをかけて食べるのが最高に美味しく、とても気に入っています。
楽のランチ
もう何年も疲れた時、悩んだ時、ここのランチが食べたくなるんです。定番の副菜に小鉢のひじき、煮浸し、漬物、ご飯とお味噌汁が付きメインランチが選べます。どのメニューランチも凄く美味しくて元気になって仕事に戻ります。
サラダにこだわった洋食の名店。慰労会ランチなどの時にテイクアウトで社員さんに喜んでもらえるお品です。
芽生コンストラクションのシンボルは、見つけた人に幸せをもたらすと言われている四つ葉のクローバー。どんな環境でもたくましく生きる雑草はとても強いのに、しなやかに柔軟で攻撃性は全くありません。そんな自然にたたずむように、人や地域、社会や地球と調和していきたいという想いを込めています。また、思いやる心が四方八方に芽生え、多くの人たちの幸せに貢献できる企業でありたいという思いの顕れでもあります。
私たちはこれからも、きれいな解体現場を通じて、安心して次の種を蒔ける社会創りに貢献していきます。四つ葉のクローバーのように希少性の高い、こんな会社見つけた!と感じてもらえるような企業を目指します。
最後の晩餐は、今まで頑張ってきた自分へのご褒美だと思うんです。だから飛びっきり贅沢したい!
なので、医食同源の哲学に基づいた8日間かけて調理する高級スープ『佛跳墻(ぶっちょうしょう)』にします。
このスープは、あまりの美味しそうな香りに、修行僧ですら壁を飛び越えてくることから通称「ぶっとびスープ」とも呼ばれる逸話を持つ伝統料理。
「医食同源」とは美味しく食べて健康な身体を作ること。中国の長い歴史を感じる医食同源の考え方は凄く好きです。
【編集コメント】
吉田様とは、アドバイス付きプランで月に1度お会いしていました。そして、吉田様から沢山のことを学びました。建設業という男性社会に飛び込み、現場で働く人たちの待遇を改善したい。ひいては建設業界全体のイメージを向上させたい。そして、地域への想いも。一本筋の通った芯の強い考え方の持ち主、それでいて女性らしさを忘れない。憧れずにはいられない方です。
アドバイスする立場が人生の勉強させていただくとは、なんて光栄なことなんだろう!
良いご縁に恵まれたことを、心から感謝しています。
(取材 ばらやん)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。